試験勉強は、まずは計96枚の講義CDを聴くことを最優先にした。遅れを取り戻すべく、1日に2日分聴いた。講義CDは、リスニングに自信のなかった自分には、聞き逃したことを何度でも聞き返せる点は良かったが、同時にそれは、全体から見ればさほど重要でもない語句なのに、正確に聞き取れなかったことが気色悪くてつい何度も聞き返してしまい、それだけ時間を浪費する、ということももたらした。
講義CDを聴く際は、ハンドアウトが配布されている科目はそれに、ハンドアウトが配布されていない科目はコロンビアノートやキューノートなどと呼ばれる過去の合格者のノートを印刷したものに、適宜書き込むようにした。
自分ではノートを作らなかった。元々ノートを整理するのが得意ではなく、科目の全体像が頭に入っていない、そもそも時間もない、という状態では、自力でノートをまとめることは考えられなかった。これは正しかったと思う。自分のようなノート作りに自信のない人間が下手に作業をすると、綺麗なノートを作ること行為自体が目的と化して、気が付くと何も頭に入っていない、ということになりかねない。
そうして過去の合格者のノートを使わせてもらっているうちに、質にかなりのバラツキがあることに気付いた。作成者が使用している略語が気に入らなかったり、タイポ、スペリング間違い、文法無視の単語の羅列などなどが生理的に嫌になったりもした。しかしながら、事前に十分に比較検討するような余裕はなかったし、いったん使い始めたノートを捨てる勇気もなく、結局そのまま使い続けた。もっと早い時期に少し目を通して検討した上で、書体や書式等も自分の好みのものに変えてから印刷すれば良かった。
あるいは、ハンドアウトが用意されていない科目については、過去の合格者のノートよりも、いっそミニ(BAR/BRIのアウトライン)の該当ページを切り取って、それをノート代わりに使用するほうが良かったのかもしれない。そのほうが、目次もあるので調べ物をするときに探しやすい。実際、ノートだけでは余りに不足だと感じた科目については、ミニを切り取って、ノートと一緒に綴じておいた。ちなみにビッグ(同じくBAR/BRIのアウトライン)は、ご多分に漏れず殆ど参照せず。
過去の合格者のノートは、普通に片面印刷して綴じた場合、各頁の裏面が自由書き込み欄として使える点は良かった。
「英米法辞典」(東京大学出版会)を頻繁に参照した。
生活面では、住んでいる西海岸と試験会場の東海岸とでは3時間の時差があるため、試験勉強を開始した6月中旬の時点で時計を3時間早めた。午前3時起床、朝食、9時に昼食、午後3時に夕食、10時には就寝、という具合に。これだとまともな社会生活が営みにくく、例えば人から食事に誘われたときなどに困るが、それでも試験開始時刻である西海岸時間での朝6時には100%目が覚めて頭が冴えた状態にしておかなければならないし、試験の真っ最中に便意や尿意を催しては一大事なので、この東海岸時間での生活は徹底した。
その後もエッセイ対策等の時間的な兼ね合いもあって、結局MBE対策としては合計418問しか問題演習をすることができなかった。講義CD等の教材から情報を頭にインプットすることで精一杯で、それをいかにアウトプットするかという訓練が足りなかった。
現実的には、出題されるのは、中途半端に知っているだけの微妙なところや、全く知らないことだったりするわけで、少々勉強したところでこの状況が劇的に改善されるわけでもない。そこで、Ruleを適当にでっち上げてでも「CIRAC」の構成でメモを作成するよう心掛けた。これは本番でもそれなりに生きたと思う。
オールバニーは小さい町で、ホテルの周りにはあまりお店もなく、しかも着いた翌日は日曜日で、殆どのお店が閉まっていた。食事に時間を掛けたくなかったので、専ら近くのベーグル屋やサブウェイを利用。試験当日の朝は、予め近くのRite Aidで買っておいたカップヌードル(部屋のコーヒーメーカーでお湯を調達)やクッキー等を食べた。ホテルが受験生向けのルームサービスをするというので、いちおう申し込んでおいたが、時間どおりに来ず、いよいよ出かける直前になってようやく届くような始末。ルームサービスだけを頼りとしていた人にとっては災難だったろうと思う。試験当日の昼食は、会場(エンパイアステートプラザ)にはマクドナルドやデリもあったが、並ぶ時間が惜しかったので、カロリーメイトを持参した。
1日目午前(9:00-12:15) NYMC50問 + エッセイ3問
NYMC50問に60分、エッセイ3問に各45分、という順序及び時間配分で臨むが、さっぱり分からないNYMCにてこずってしまい、60分で30問ほどしか進んでいないまま、エッセイに移った。エッセイは前述のとおり、とにかく「CIRAC」の構成に固執した。
1日目午後(1:30-4:30) MPT1問 + エッセイ2問
MPTに90分、エッセイ2問に各45分、という順序及び時間配分で臨むが、元々MPTに苦手意識があったので、程々のところでMPTを中断してエッセイを先に片付け、残った時間で再びMPTの答案を書けるところまで書いた。
2日目午前(9:00-12:00)・午後(1:30-4:30) MBE100問×2
30分で17問というペースの維持に努め、30分経過ごとに未消化の問題は捨て、次の17問のかたまりに取り組むようにしたが、午前・午後で、それぞれ確か10問くらいずつやり残し、出鱈目にマークしたように思う。
しかしながら、失敗に終わったものの、Simulated MBEと比べると大幅にMBEの得点は上昇したし、また、1度実際に受験し、詳細な得点結果を受け取ったことで、試験のおおよその加減というものが初めて把握できたことの意義は大きかった。2回目の挑戦のときには、「1回目は失敗だったけど、あれは模擬試験のようなもんで、次こそが本番」と考えた。
教材は、手付かずのところを多く残していたBAR/BRIの問題集を引き続き使用した。加えて、MBEの演習不足が敗因との前回の結果を踏まえ、MBE専門予備校・PMBRの赤本、青本及びEarly Bird教材も入手した。ノートは前回と同じものを使用したが、適宜、ミニを参照する機会を増やした。
MBE科目のノートを見直して、全体像の再把握に努めた後、問題演習に当たった。その際には、やはり1問あたり1.8分ということに注意した。一度に多くの問題を解いてしまうと、復習の際に、どんな問題だったっけと再び問題文を読むことになり、時間を浪費してしまうので、主に18分10問や9分5問といった単位で挑んだ。本番同様の3時間100問×2セットにも3度挑戦。そのうちの1度、会場まで片道4時間かけてPMBR模試を受験しに行ったのは、良い気分転換にもなったと思う。MBE対策としては計1708問こなした。
エッセイ及びMPTは前回と同様のレベルを維持することに努め、対策も特に変えなかった。前回よりやや少なく、エッセイ43問、MPT8問をこなした。PMBRのMPT対策本も入手していたが、着手せず。
それなりにNYMC対策も行い、前回のやり残し178問を終わらせた。これはエッセイのための論点整理という点からも良かったと思う。
1日目午前
前回の反省から、NYMCに時間を浪費することのないよう、NYMC25問に30分、エッセイ3問に45分ずつ、そしてNYMC残りの25問に30分、という順序及び時間配分にした。この結果、全問回答できた。
1日目午後
前回とは順序を変え、先にエッセイ2問を45分ずつで片付け、残りの90分でMPTを書けるところまで書いた。
2日目午前・午後
MBE100問×2は、やはり30分17問ペースの維持に努め、今度は全問回答できた。
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